
今回は「盾の勇者の成り上がり」(全25話)を見た感想をお話ししていきます!
こちらを見ていただければ大まかなあらすじと設定を理解できます!
図書館で四勇者について書かれた本を手にとった大学生の岩谷尚文は、盾の勇者として異世界にある国家メルロマルクに召喚された。そこには、剣の勇者天木錬、弓の勇者川澄樹、槍の勇者北村元康も召喚されていた。次元の亀裂から魔物が大量に湧き出すという波から世界を守ることを国王から命ぜられ、それぞれの武器を鍛えるために供を連れて旅をすることになる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/盾の勇者の成り上がり
「盾の勇者の成り上がり」の魅力

盾の勇者の成り上がりは「小説家になろう」から生まれたいわゆる「なろう系作品」。
「なろう系作品」での王道パターンは異世界に転生された主人公が最強で優遇されながらエンディングに向かうというものですが、こちらは断じて違います!
かなりの鬱要素が豊富に盛り込まれています!
これが物語においてかなり重要となってくるのですがそちらを詳しく見ていきましょう!
主人公(尚文)の境遇が悲惨すぎる

元々ごく普通の一般人だったが、偶然異世界入りしたのをきっかけに勇者として世界を救うよう依頼された尚文。しかし、彼の場合は盾しか持てない決まり。異世界物では槍や剣など武器が必要になりますがそれを持つことさえ禁じられています。
さすがに不便だなとは思いましたが、これは主人公が辿る壮絶な道の始まりにしか過ぎませんでした。
1話早々マインという最初の仲間に罪人に陥れられ、それがきっかけで国からの信頼とお金を全て失ってしまいます。
それだけではなく、途上で手に入れた仲間を奪われそうになり、挙げ句の果てにはさらなる濡れ衣を着せられ国中の指名手配を受けることに。
ここまで来ると、「主人公にどうしてあそこまで辛く当たるんだ」と憤るのも無理はありませんね。僕も同じ気持ちです。
ある勇者が盾しか使えない場合は誰かが支え合って協力するのが世の常。疎むどころか迫害するなんてあってはなりません。
味方が一人もいないところからのスタート

1話目から盾以外の全てを失う尚文。この時点でもう詰んでるじゃん….と思いたくなってしまうほど。
仲間もいなければお金も何もない、どうすんだこの後って思いますよね。
ここから尚文はダークサイドに落ちます。1話目冒頭ではまだまともな青年という様子が見受けられますが一気に人間不信に陥ります。
一緒に召喚された3人の勇者がポンコツ

ポンコツといっても能力が低い訳ではありません。言うなれば脳力がびっくりするほど弱いです。
先ほど書いたマインというキャラクターの口車に乗せられあっという間に嘘を信じ込んでしまうわけです。
え!?どう考えたって嘘ついてるだろ!?と普通ならマインに思うところですがそれがうまくいかないのがこのアニメの醍醐味!
中でも槍の勇者のポンコツ具合は物語終盤までポイントとなっています。
国王がとんでもない外道

メルロマルクの王ですら尚文を毛嫌いする始末。
昔、盾の勇者に家族をバラバラにされたという過去から尚文を徹底的に嫌っています。
国王がそんなんですから当然、国民にも良くは思われず、尚文はどんどん孤立していきます。
主人公の仲間が魅力的

物語が進むにつれて当然仲間も増えていくわけですが、その仲間たちがすごく魅力的!
仲間に加わる際のエピソードや加わった後の成長なども細かく書かれていて非常に感動します。
みんなが心から尚文に信頼を置いていて心温まるエピソードもたくさんです。
終盤に近づくにつれて絶対的な力を持つキャラが味方になってきたりと、逆転劇と言わんばかりに今まで尚文をバカにしてきた連中を見返す様は気持ちがいいです。
ゲーム感覚でレベルアップ

この作品はレベルアップや新しいスキルを習得する時に出る画面が、まるでゲームをプレイしているかのような画面で展開されます。それもまた面白い。
そしてレベルアップがこれまた一苦労で、最初は本当に弱い敵を倒すのもやっとといった感じです。
そこから徐々にレベルアップしていくのが爽快で、どんどん強いスキルを習得していくことによって尚文は強力な力を手に入れていきます。
しっかりと作り込まれた世界観

異世界を舞台としているため、世界観というのはすごく重要になってきます。
剣や魔法などのお馴染みのものはもちろん、尚文自身が盾しか使えないということで戦い方も注目のポイントです!
世界観がとても作り込まれていて、強大な敵が現れた時に「これ倒せるのか!?」とワクワクさせられたりと矛盾が少ないので見ていて疑問に感じることはあまりありません。
「盾の勇者の成り上がり」感想まとめ

盾の勇者の成り上がりは鬱要素が豊富に盛り込まれた本格派ファンタジーアニメです!
1話目は1時間ありますがあっという間です!すぐに世界観に引き込まれるはず。
尚文たちの成長、そして逆転劇!これは見といて損はない作品だと思います。
気になった方はぜひご覧ください!
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