
若者から絶大な支持を誇る漫画家「浅野いにお」。
筆者もファン歴10年以上になるほど作品の魅力にとりつかれております。
今回はそんな浅野いにお(敬称略)の魅力について語らせていただきます。
作品をまだ読んだことがない方も、既に読んでいる人にも見てもらいたい内容となっています。
浅野いにおとの出会い
まずは紹介に入る前に浅野いにおとの出会いについて語らせていただきます。
海外でもこの人気っぷり。
国境を問わないのは、人間の本質などを突いた作品が多いためでしょうか。
浅野いにお作品を知らないという方も映画「ソラニン」を知っている方は多いのではないでしょうか。
筆者自身、宮崎あおいさんのファンであったことから「ソラニン」を知り、劇場で映画を見た後、その足でコミックを買いました。
そのくらい学生時代の筆者にとっては衝撃的で心を動かされる作品でした。
浅野いにおの魅力

では早速、浅野いにおの魅力について語っていきます。
ありふれたリアルな世界

浅野いにお作品に共通して見られるのはありふれた日常の表現が圧倒的に優れている点です。
いわゆる日常での「あるある」が、共感を呼び、作中のキャラクターなどへの感情移入に繋がるのではないかと思います。
その共感というのも、若さゆえに感じる虚無感や、悶々としてやり場のない感情にとても重きが置かれています。
そういった繊細な感情の描写に読者は共感、あるいは同情の気持ちを抱きどんどんと引き込まれていくのです。
特に若者の感情を描写するのがとてつもなく上手く、心にグサッとくるような名言も度々見られるます。
彼の作品は全て現実であり、我々が過ごす日常と変わりません。
やり場のない気持ち、理不尽な現実。
狂った世界に存在する狂った人間たち。
自分もそんな存在の一人であるんだと認識させられます。
美しすぎる作画

こちらも浅野いにお先生の魅力の大きなポイントの一つでしょう。
キャラクターの作画の細かさはもちろんのこと、背景まで入念に作り込まれており、まるで絵とは思えないほどのクオリティです。
デビューから間もない頃の作品は、現在の作品と比べると荒さなどが目立ちますが、それほど浅野いにお先生はグレードアップし続けているということです。
ドキュメンタリーを拝見したのですが、現在は実際に撮影した写真を落とし込み、質感を絵のように仕上げている手法を取られているそうです。
それならあの綺麗さにも納得ですね。
もう一点、作画に関して浅野いにお先生が語られいてたのは「水木しげる」先生の雰囲気を取り入れているといっていました。
圧倒的な背景描写にゆるく描かれたキャラクター、そのギャップを大切にされているそうです。
個性的なキャラクターとユーモアセンス

浅野いにお先生の魅力はこちらも大きなポイントかと思います。
まず浅野いにお先生の描かれる女の子が可愛い!
これはもう外せないポイントです。
そして可愛いキャラクターだけでなく、こんな人いるいる!といった少し変わった人物の特徴などもよく捉えられていていつも感動してしまいます。
浅野いにお先生は皮肉ったユーモアのセンスがずば抜けていて、筆者もその点に非常に親近感というか、ある種、同族という印象を受けるのです。(大変おこがましいですが…)
過去の自分の痛々しい経験を思い出したり、第三者から見るとこんなに滑稽に見えるんだなと再確認させられたり。
シリアスな展開におとぼけたキャラクターというシーンが「おやすみプンプン」という作品全てを通して見られのですが、そのギャップにむしろシリアスさが増して感じるのです。
自分を強制的に見つめ直される感覚になるのが浅野いにお作品の特徴であると言えます。
浅野いにおにハマる人、ハマらない人

これはあくまで筆者の見解なので当てはまらないケースももちろんあると思います。
ですが浅野いにお作品にハマる人に共通していることといえば、いわゆる陽キャではなく陰キャという属性を持つ人かなあと思います。
あるいは日常生活でのヒエラルキーが上位でもなく、下位でもない人間。
気を悪くした方がいたら申し訳ありません…。
簡潔にわかりやすい言葉で伝えるとなるとこれがぴったりかと思いまして。
筆者も決して陽キャではありません。
そしてなおかつヒエラルキーが上位でもなく下位でもないと自負しております。
いわゆる「普通」なんです。
周りにそれなりに合わせて、それなりに生きてきたという感じです。
そんな筆者だったので「ソラニン」を読み、「おやすみプンプン」で完全にノックアウトされました。
プンプンを初めて見たときは「自分みたいだ」という衝撃に襲われました。
決して裕福でもなく、貧しくもない。
友達もまあまあいて、部活もこなし勉強もそこそこ。
だけどその中で常にモヤモヤとした葛藤を抱えていた学生生活。
あの衝撃の出会いから今でも変わらず、筆者のバイブルでもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は大ファンである浅野いにおの魅力について語らせていただきました。
これを読んだ方が作品を読んでみたいと思ってくれたら幸いです。
筆者としては絶対に読んだ方がいいとおすすめできます。
コメント