
現在、ネット上でもかなりの注目となっている「東京封鎖」について。
東京都の小池知事は、新型コロナウイルスの大規模な感染拡大が認められた場合は、首都の封鎖=ロックダウンもあり得るとして、都民に対し、大型イベントの自粛などを改めて求めました。
「この3週間オーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」(小池百合子 東京都知事)とのこと。
現在明らかになっている情報などをまとめてご紹介します。
できるだけ多くの人の勘違いや誤解を招かないためにも記事の拡散をお願いいたします。
※3月31日現在、現金給付の見送りが決定したという報道がありました。
現金給付の見送りが決定、商品券配布にはどんなメリットがあるのか?
ロックダウンって何?

そもそもロックダウンって何?
そう思った方も多いはずです。なぜロックダウンと表現するのか謎ですが…。
ロックダウンとは「外出制限」のことです。
4月12日までにオーバーシュートが発生したらロックダウンもあり得ると言及されました。
しかしロックダウンとはあくまで「外出禁止令」とは異なることがあります。
アメリカではロックダウン(外出制限)発令後も、「生活に必要とされるもの」に限り、引き続き稼働が許可されています。
例えば、スーパー、デリ、ドラッグストア、クリーニング、ガソリンスタンド、郵便局、公共交通機関、電気やガス、水道などは「必要なもの」として、引き続き営業します。またレストランでの持ち帰りやデリバリーも、引き続き許可されています。
勘違いされやすいのが物量が止まることはありません。
海外諸国でもスーパーへはかなり厳しい制限を設けてですが買い出しに行くことは可能となっています。
オーバーシュートって何?
またわかりづらい横文字が出てきましたね。
オーバーシュートとは文脈から察しがつく方もいると思いますが「感染者の爆発的増加」のことです。
感染者数が爆発的に増加したら東京封鎖もあり得るよと言及されたのが3月26日に発表された内容です。
どこからがオーバーシュートなのか?

これに関しては情報が見つかりませんでした。
具体的な基準の数字などは発表されておらず、あくまで今後の動向を見ていくといった感じでしょうか。
オリンピック延期が決まってから感染者数の報道がこれまでの倍以上に増えています。
筆者としてはさらに今以上の規模で増加していくと予想しています。
欧米諸国などでは爆発的に感染が広がっており、日本よりもかなり深刻な状況になっているのは間違いありません。
※3月31日追記
現在の日本の状況は、ロックダウンに入る直前のアメリカ、イギリスなどの状態とほとんど変わりません。
つまりここで感染を止めなければほぼ確実にロックダウンが起こるでしょう。
医師会が既に声をあげていますが国はいまだに緊急事態宣言を出しません。
このままでは医療崩壊が起こることも十分にあり得ます。
食品の供給は大丈夫なのか?
こちらもシェアすべき情報ということで併せてご紹介します。
農林水産省が公式で発表されたツイートです。
供給量は十分確保されているの当面の心配は大丈夫ということ。
仮にロックダウンになったとしても生活必需品の供給が止まることはないので買いだめや買占めなどは周りへの配慮を欠かさず考えていきましょう。
スーパーなどは営業を継続する店舗も多そうです。
海外での状況
WHO事務局長上級顧問である渋谷健司氏が欧州各国でのピークは5、6月ではないかとおっしゃっています。
さらに終息するには国民の60%〜80%が免疫を獲得する必要がるとのこと。
これには数年かかるのではという予測をされています。
既にイタリアでは死亡者数が1万人以上、スペインでは死亡者数が5千人以上、フランスでは感染者数が3万人以上となっています。
アメリカでは16万人が感染しています。
これほどの数字でありながらもいまだにピークではないのです。
日本も爆発的に感染する寸前で、とても危険なタイミングに差し掛かっているのです。
欧州諸国ではコロナがここまで流行する前、アジアで感染症が流行っているらしいぐらいの感覚で受け止めていたそうですが、約1ヶ月でこの状態です。
本当に爆発的に感染してしまうのです。
ニューヨークでロックダウン
アメリカでの新型コロナウイルスの拡大は深刻です。
現地時間3月22日現在で、全米で2万9664人、死者377人となり、中国とイタリアに次ぐ多さになっています。
その中でも全米最多の感染者がいるのが、筆者が住むニューヨーク州(人口1950万人)です。感染者1万5168人、死者114人。
州内の感染者最多はニューヨーク市(人口860万人)で、感染者は9045人。ここ数日は毎日+2000、+3000人規模で増加の一途をたどっています。
ニューヨーク州でのロックダウンまでのタイムライン
3月1日
ニューヨーク州で初の新型コロナウイルス感染者を確認
3月13日 5pm
市内の全ブロードウェイが閉鎖
この前後から、スーパーでは水やトイレットペーパーなどが売り切れ
3月16日 8pm
バー、クラブ、映画館、カジノ、スポーツジムなどが閉店
レストランは持ち帰りとデリバリーのみ許可
この週から、学校、図書館、博物館、美術館、デパート、ショップ、スポーツジムなども次々とクローズ。また職場で在宅勤務が増え始める。
3月21日 8pm
美容室、床屋、ネイルサロン、タトゥーパーラーが閉店
3月22日 8pm
生活に必要なもの以外、すべて閉鎖。人々は自宅待機、在宅勤務へ
yahooニュース
ニューヨーク州でのロックダウンを見る限り、生活に必要な物を販売する店舗以外では徐々に短い時間で閉店をしていく流れになっています。
これは仮に東京で起こったとしても同じような流れになることが予測されますね。
ドイツではアーティストを支援する動きが
新型コロナウイルスによる経済への打撃を緩和するための総額7500億ユーロの財政パッケージがドイツ連邦議会で承認されました。長年の財政均衡主義を改め、憲法で定められている借り入れ制限を一時停止、1560億ユーロの新規国債を発行するそう。さらに株式購入や企業への融資提供目的で設立するドイツ復興金融公庫が、必要に応じ最大2000億ユーロの債券を発行するそうです。
ドイツの救済パッケージでとくに注目を集めているのが、フリーランサーや芸術家、個人業者への支援。モニカ・グリュッタース文化相は「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と断言しています。大幅なサポートを約束した。
なんと誠実で心強い政策でしょう。
筆者も音楽や映画などの芸術作品は大好きなのでファン側にとっても嬉しいニュースです。
まとめ
すでに各地で自粛自粛が相次ぎ、経済にも大きな影響を与えていますが、首都封鎖となってはとんでもない事態になることも予測されます。
他国と比べても比較的、日本は感染を防いでいるのでこのまま終息へと向かっていってくれることを願っています。
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